炊き立てご飯と田舎みそ

3歳のおしゃまなマル子と、最近生まれたポン太郎の母であり、医療系の専門職。子育ての話や専門職目線の話などを綴っています。

お茶ゼリー

わたしの以前勤めていた病院では、お茶ゼリーが人気でした。

なんだそれ?!って感じですよね。

 

その名の通り、お茶のゼリーです。

その病院ではほうじ茶にオリゴ糖を少し入れて、ゼラチンゼリーにしていました。

関連病院では緑茶でしたし、麦茶でも悪くないと思います。

 

おすすめポイントは3つ。

 

その1 夏場の水分補給におすすめ。

高齢者って、喉の渇きを感じにくいのでお茶をあまり飲んでくれません。

基本的に、毎食3回とその間に1回ずつ、できれば起床後と寝る前。

それぞれ湯飲み一杯(150ccくらい)は飲んで欲しいところ。

でも実際はその回数提供しても飲み残しも多いし、

トイレが近くなるのを嫌がってあえて残すというかたも多いのです。

ゼリーに置き換えると、ちょっと甘いものを食べる感覚でわりと食べてくださいます。

ゼリーでも水分摂取として成立します。

 

その2 お腹にもよいのでおすすめ。

あまり知られていないことですが、高齢者の便秘って結構多いのです。

体をあまり動かさないことや、上記のとおり水分が少ないことなど、

理由は色々あるのですが、よく「実はね…」という話を伺います。

実はオリゴ糖を入れることで、便秘の解消に一役買えるのがポイントです。

最近話題の「腸内フローラ」を整えてくれるのだそうですよ。

 

その3 食べやすい

加齢により喉の筋力低下などが起こって嚥下がうまくできなる、老嚥。

50歳代くらいの方から、すでにむせが気になる方は増えてきますし、

実際70歳代ごろからは全く食事でむせない、という方はむしろ少数派。

特にサラサラとした液体はのどの通過が速いため、むせやすい形態です。

これをゼリーとして固めることで、まとまりよくのどを通過します。

ゼラチンゼリーは体温でとけるので長い間口に溜め込むと形は無くなりますが、

口に入れてからすぐに飲み込めるなら普通のお茶より安全です。

 

きな粉をかけてみたり、少し黒蜜をかけてみたり、

水分補給を兼ねたさっぱりスイーツとして、どうぞお試しください。