炊き立てご飯と田舎みそ

3歳のおしゃまなマル子と、最近生まれたポン太郎の母であり、医療系の専門職。子育ての話や専門職目線の話などを綴っています。

子育てが 楽しくなってきたっていう話

自分は子育てに向いていないと思っていた

今回は少し、お母さんになった自分の話をしたいと思います。

 

マル子は2歳半を回りました。

自分でも「2歳半だからできるもん!」なんて言って色々がんばっています。

とんでもなくかわいいので、毎日デレデレしています。

 

でも実は、ほんの少し前まで、かわいいけど可愛くなかった。

 

生まれる前から、子育ての自信がなかった。

 

自分で欲しいと思って、願っていて、お腹にきてくれたマル子に申し訳ないけれど、

マル子がお腹にいるとわかってからずっと、不安でいっぱいでした。

マル子が生まれたときにも、ものすごくかわいいと思う一方で冷めた自分がいて、

産院で夫に

「新しい人間を世の中に送り出すなんて、大それたことをして恐ろしい」

といって泣きました。

 

夫は「花の種を蒔いたわけじゃないから、不安で当たりまえ。

それは責任感だから、いいことだと思うよ」と受け止めてくれました。

 

いいお母さんになりたかった

「不安要素」はいくつかありましたが、

ひとつは、「理想的なお母さん」に自分は慣れないと思っていたこと。

私の母は食事にもすごく気を使って、寝食の時間も厳しくて、

それを守るのが当たり前だと思ってわたし自身も育ちました。

 

だから、

「ご飯は手作り、バランスを考えて、なるべく国産品・無添加

子どもは遅くても20時には布団に入ること。」

は、家訓なのではないかというほど刷り込まれてきました。

 

いざ子どもが生まれたら、もちろんそれをマル子にも適用しようとしました。

 

でも、できるわけないです。

だって、赤ちゃんだもの。

大人の都合なんて全く知ったこっちゃない生き物だし、

なによりず〜〜〜〜〜っと授乳時間だし。

 

寝る→起きる→オムツ→授乳→授乳→オムツ→授乳→寝る→起きる→授乳→オムツ→寝る→寝る→寝る(わたしも寝る)→起きる→オムツ→授乳

 

みたいな。

授乳して、オムツ変えて、授乳して、寝てるうちに哺乳瓶洗ったりして、

自分も一息ついたと思ったら起きてきてオムツ変えて。

 

身だしなみを整えることは、わたしにとっては「ちゃんとするスイッチ」でもあって、

今でもすっぴんで外出とかできないんですが、

化粧をする暇もなく、してももちろん出かけないし、化粧がマルコにつくと思うと落ち着かない。

でも化粧や着替えをしないと、自分がダメ人間なようで落ち着かない。

 

化粧だけに限らず、

好きなワンピース(not前あき)を着るとか、一人でちょっと外にでて散歩するとか、

そういうこれまで当たり前にできたことが、全然できなくなったと感じて、

目が覚めれば泣いているマル子(声が凄まじくでかい)に疲弊して、

産後2ヶ月くらいは辛くて辛くて仕方がなかった。

 

わたしは里帰り出産をしたのですが、これも辛さに拍車をかけていました。

先述した通り、母はそういう「子どもは〇〇」というひとなので、

マル子を育てるのに当たって「七時には沐浴」などなどの、口出し。

 

両親のお世話になっている気持ちも強くて、納得いかないことも口出しできず、

マル子の乳児湿疹が酷くても、病院に連れていって欲しいと言い出せず・・・

その挙句、父から

「母親なんだから、娘が心配なら自分から頼め」

と叱られ(全くその通りなんだけど、すごく遠慮してしまう雰囲気だったんだもの)

なおさら自分の母性に自信がなくなり、

もう、とてもじゃないけど、「お母さん」としての自分に自信を失っていました。

 

自分の考えるいいお母さんにはとても慣れないと思いました。

 

まだまだ、全然

今現在、わたしはマル子にメロメロです。

なんなら夫より甘いくらい。

でも、ふたりきりで1日過ごすのはちょっと大変。

「いいお母さんになりたい」スイッチが作動すると、イライラしだすので。

 

このイライラは曲者で、

これにずーっと悩まされてきました。

今年の夏についに爆発し、行動を起こし、今やっと少し落ち着いてきつつあります。

 

ずっとずっと、いろいろな子育てブログを読んでいました。

エッセイも読んだし、子育て本も読みました。

「子育て辛い」「お父さんお母さん頑張れ」「周りを頼って」

って、優しいのもあれば、

「自分で産んだんだからしっかりしなさい」

って、厳しいものも、いろいろ見ました。

 

正直、全然わたしの心には響かなかった。

だって、みんな子どもが可愛くて仕方ない前提なんだもの。

わたしだって可愛いけど、そこに書いてあるような感じではない。

共感できない。

共感できないわたしは、母親としてなんて至らないんだ・・・

 

今の気分になれるまで、ここ数ヶ月で随分模索をしました。

その体験談も書いていきたいと思っています。