日本人だもの、やっぱりお餅は好きですよ
今日は楽しいクリスマス
文字通り、今日はクリスマスですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ちなみに我が家は昨日プレゼントも渡してケーキも食べて、今日は普通の平日でした。
マル子よ、ごめん。
もう少しクリスマスが理解できるようになったら、ていうか、来年あたりには枕元にプレゼント!
っていうのをするので、今年は勘弁してくださいな。
さてさて、クリスマスというとやっぱりケーキでしょうか。
我が家では普通のホイップクリームとイチゴで飾られた、スポンジケーキを食べました。
ちなみに先日うちの施設で行われたクリスマス会でも、イチゴショートケーキは大人気でした。
高齢者って意外と洋菓子お好きです。そしてペロッと食べちゃいます。
意外とお肉も好きだったりします。からあげなんか、大人気です。
ここで質問、イチゴショートケーキは高齢者は食べやすいでしょうか。
案外、食べにくくはないようです。
クリームと混ざりながら口に入れば、スポンジ部分もペーストになりやすいしまとまりもよくなります。
よほどスポンジがぼそぼそしていなければ、スポンジとクリームは食べにくくなさそうです。
問題はイチゴです。種が義歯に挟まっていたかったりするようです。CMでもしていますよね。
CM同様しっかり入れ歯安定剤で止めてあげたり、小さめに切ったイチゴをクリームと混ぜながら食べるとましかもしれませんね。
ちなみにイチゴはカットですよ。スライスではありません。
スライスでもほとんどの場合は食べられるでしょうが、ダイスカットのほうが咀嚼しやすいと思います。
もういくつ寝ると
クリスマスの次はお正月、ですね。
いやいや、うちでは紅白歌合戦が大人気で年を越したらぼーっと寝正月。楽しみは年末だよ。
なんていう方もいるかもしれませんが、でも、寝正月。食べるでしょ?お餅!
そういえば、最近は年中お餅のCMを見る気がしますね。
お餅を乗せたピザや、お餅の入ったグラタンなど、洋風アレンジが増えたことなんかも関係あるのかな。
どうでしょう、お餅は好きですか?
わたしは好きです。
特におろし餅は大好きです。おろし餅はやっぱり、つきたてトロトロのお餅が合いますよね。
あと、最近はおぜんざいも好きです。自分でも小豆を煮たりします。
おぜんざいのお餅もとろーりとして、柔らかいのがたまりません。
さて、またここで質問です。
お餅は高齢者にとって食べやすいものでしょうか?
ええ、言わずもがなですね。とても食べにくいです。
しかし、介護施設で勤めていると、高齢者お餅大好きだったりします。
お餅は大好きだけれど、毎年年始に窒息事故があるので我慢している、なんていう方もたくさんいます。
もしくは「つまって死んでもいいから食べてやる!」なんて、やめとくれよ~!なツワモノもいます。
わたしとしてはどっちもイヤです。
ということで、お餅の食べやすいレシピ。
こんなのもあります。便利な世の中です。
もしくは、自分でついてしまう方法。
大体もち米に対して2~3割程度の量の絹ごし豆腐を混ぜてお餅をつくという方法です。
ちなみにこれは臼と杵でついても、餅つき機でついても作ることができます。
粘り気が少なくなるので、歯でプチプチとかみ切りやすく、飲み込むときもべったり残りません。
しかもうれしかったのは、翌日にも固くならなかったこと。
そのおかげで、あまりを貰って帰ったところ、つきたてのようなおろし餅を翌日にもいただけました。
詳しいレシピは検索してみてください(オイ!)
そもそもなぜ餅は詰まるのか
さっきから、つきたての餅はトロトロ、柔らかいと繰り返していますね。
そうなのです、つきたては柔らかいですよね。成形したりできないほど柔らかいのです。
そしてその柔らかい餅が固まる温度が、だいたい40度程度なのだそうです。
人間の口の中は37度くらいですから、口に入れた途端一気にお餅は固くなり始めます。
そもそも粘り気のある食材ですから、咀嚼がしにくくなり、咀嚼をしてもしっかりかみ切ることは困難です。
咀嚼しても小さくかみちぎることができない(してもまたくっついてしまう)うえに、固まりつつ粘り気がますと・・・
飲み込むときに口の中や喉にへばりつくのですね。
また、喉頭蓋谷や梨状窩といった引っ掛かりやすいポイントに残ってしまった場合に、なかなか落ちていきません。
だからリスクが高いわけですね。
だから、せめて温かいおぜんざいに入れて食べる(お皿の中で小さく分けてから口へ運ぶ)等の対応でも安全が増すかもしれません。
どうしても、危険を冒してまでお餅を推すわけではありませんよ。
それは本当です。どうしても何が何でも餅を食べるべきだとは思いません。
しかし、お餅が好きな日本人は多いし、せっかくの季節の食べ物なので味わえるなら味わってほしい。
だからって体も顧みずに無理やり食べることは、やっぱりお勧めできない。
そういう場合にはこういう手段もありますよ、というご紹介でした。
そして、これらを試す場合には必ず嚥下に問題のない人が試食をしてから提供してくださいね。