炊き立てご飯と田舎みそ

3歳のおしゃまなマル子と、最近生まれたポン太郎の母であり、医療系の専門職。子育ての話や専門職目線の話などを綴っています。

自分で選んだんだからって「なんでも我慢」が美徳?

わたしの職業は、結構珍しくて、専門性が高い仕事です。

四年制大学で学んで、卒業時に得られるのは「国家試験受験資格」。

なので、大学卒業間際に国家試験を受けて、受かれば晴れて名乗ることができます。

わたしの場合は四年制大学ですが、これは特殊例で、ほとんどが専門卒です。

しかも、大卒後の専門卒です。

 

げー、めっちゃお金かかるやん!!

 

そう言うことなんです。

奨学金ももらいましたが、親にほとんどを出してもらって卒業しました。

かかった金額はウン百万。。。

 

絶対にこの親への恩を忘れちゃいけない、って思います。

 

そしてサークル活動をしていたけれど、他学科に比べて遊べない。

1〜2回生は基礎科目がぎっちり詰め込まれて、

3〜4回生は臨床実習と国家試験の勉強でみっちり。

バイトしまくったり、学校フケて遊んでいる他学科の友人を見て、

なんだかなぁ〜と思いつつ、まあ、自分で選んだんだから、と思って乗り切った。

 

そして今、

「自分で選んだんだから」

って、仕事で嫌なことがあっても飲み込んで勤めています。

だって本当に好きで選んだし、そのために色々我慢した自分を無下にしたくない。

 

子育ても「自分で選んだから」我慢するの?

マル子は最近、イヤイヤのひと段階を超えました。

なにやら、「パパ嫌い」モードから、「大好き!」モードに入り、

それでもって「甘やかしてほしい」モード全開です。

「自分でやりたい」から「やってほしい」に移行した模様。

 

でも、どっちでもいいんです。可愛いから。

彼女は彼女のペースで成長しているので、

親サイドがゴチャゴチャ言っても仕方がないですしね。

 

なんて受け入れたこと言ってますが、すっごく可愛いけど、すごく大変です。

今朝も髪型が気に入らない、このゴムは嫌、靴は嫌・・・・

色々な欲求が爆発して大声で喚き、服もきない、結んだ髪をかきむしる、

 

ほんとうに、「かんべんしてくれーーーーーーー!!!」

 

ですよ。

 

イライラしたり、疲れてしまったり、

夫に休んでいてもいいよと言われると、思うことがあります。

 

「自分でほしくて授かったのに、こんなにイラついて、ダメ親・・・」

 

いつもこれを自分で唱えて、辛い気持ちになります。

なんて身勝手なのか、と考えます。

 

でも最近、これは最初から自分で唱えていたわけではないと気づきました。

インターネットで育児のことを検索すると、いろんなことがヒットしますよね。

辛くて仕方がない時、

「育児辛い」

とか検索したことありませんか?わたしは何度もしました。

 

すると、「辛いね」と共感する物もたくさん出てくるんですけど、

一定数の「自分で産んだくせに!!」という発言があるんです。

 

そう、そうなの。

好きで産んだの。

そして、確かに可愛いの。

こんなに可愛いのに、優しくしてあげられない。

こんなに負担に感じてしまう。

最低なわたし・・・

 

となるわけですが、最近、ちょっと違う気分になりました。

 

「自分で産んだくせに」と言う人。

例えば、仕事も多かれ少なかれ、自分で選んでその職業についているはず。

仕事に不満はありませんか?

ちょっと休みたいな、とか思うことありませんか?

 

専業主婦を選んだとしていても、

ちょっと手抜きしたいなと思う日はありませんか。

体調が悪いときに、誰かがやってくれたらいいのに、と思ったりしませんか。

 

趣味だって、楽しいばっかりじゃなくて辛いときもありますよね。

ちょっと手抜きをしたいときもあるでしょう。

 

好きで選んだんだから休憩しちゃいけないって、そんなことあります?

オリンピックに出るような選手だって、休むときは休みます。

自分で「休憩!」って誰かを頼らなければ、休みがないのが育児です。

休憩をくれる人がいるなら、休めばいいじゃん。

オンもオフもあってしかるべきですよ。

 

最近は、堂々と休みます。

堂々と休むと、ちゃんと休めます。

申し訳ない、と思いながら休んでいたときより、ずっと安らぎます。

休憩ないんて悪いことしてる、と思いながらの休憩は、正直くつろげませんでした。

今はがっつりくつろいで、そのあとはがっつり子供と戯れて、世話をします。

 

言い訳かもしれないけど、いいでしょう。

わたしみたいな、自分を責めがちなお父さんお母さん。

 

好きで選んだって、しんどいときはある。

そんなの当たり前です。

休めるなら休もう。

休めないなら、休める方法を探そう。