自分で選んだんだからって「なんでも我慢」が美徳?
わたしの職業は、結構珍しくて、専門性が高い仕事です。
四年制大学で学んで、卒業時に得られるのは「国家試験受験資格」。
なので、大学卒業間際に国家試験を受けて、受かれば晴れて名乗ることができます。
わたしの場合は四年制大学ですが、これは特殊例で、ほとんどが専門卒です。
しかも、大卒後の専門卒です。
げー、めっちゃお金かかるやん!!
そう言うことなんです。
奨学金ももらいましたが、親にほとんどを出してもらって卒業しました。
かかった金額はウン百万。。。
絶対にこの親への恩を忘れちゃいけない、って思います。
そしてサークル活動をしていたけれど、他学科に比べて遊べない。
1〜2回生は基礎科目がぎっちり詰め込まれて、
3〜4回生は臨床実習と国家試験の勉強でみっちり。
バイトしまくったり、学校フケて遊んでいる他学科の友人を見て、
なんだかなぁ〜と思いつつ、まあ、自分で選んだんだから、と思って乗り切った。
そして今、
「自分で選んだんだから」
って、仕事で嫌なことがあっても飲み込んで勤めています。
だって本当に好きで選んだし、そのために色々我慢した自分を無下にしたくない。
子育ても「自分で選んだから」我慢するの?
マル子は最近、イヤイヤのひと段階を超えました。
なにやら、「パパ嫌い」モードから、「大好き!」モードに入り、
それでもって「甘やかしてほしい」モード全開です。
「自分でやりたい」から「やってほしい」に移行した模様。
でも、どっちでもいいんです。可愛いから。
彼女は彼女のペースで成長しているので、
親サイドがゴチャゴチャ言っても仕方がないですしね。
なんて受け入れたこと言ってますが、すっごく可愛いけど、すごく大変です。
今朝も髪型が気に入らない、このゴムは嫌、靴は嫌・・・・
色々な欲求が爆発して大声で喚き、服もきない、結んだ髪をかきむしる、
ほんとうに、「かんべんしてくれーーーーーーー!!!」
ですよ。
イライラしたり、疲れてしまったり、
夫に休んでいてもいいよと言われると、思うことがあります。
「自分でほしくて授かったのに、こんなにイラついて、ダメ親・・・」
いつもこれを自分で唱えて、辛い気持ちになります。
なんて身勝手なのか、と考えます。
でも最近、これは最初から自分で唱えていたわけではないと気づきました。
インターネットで育児のことを検索すると、いろんなことがヒットしますよね。
辛くて仕方がない時、
「育児辛い」
とか検索したことありませんか?わたしは何度もしました。
すると、「辛いね」と共感する物もたくさん出てくるんですけど、
一定数の「自分で産んだくせに!!」という発言があるんです。
そう、そうなの。
好きで産んだの。
そして、確かに可愛いの。
こんなに可愛いのに、優しくしてあげられない。
こんなに負担に感じてしまう。
最低なわたし・・・
となるわけですが、最近、ちょっと違う気分になりました。
「自分で産んだくせに」と言う人。
例えば、仕事も多かれ少なかれ、自分で選んでその職業についているはず。
仕事に不満はありませんか?
ちょっと休みたいな、とか思うことありませんか?
専業主婦を選んだとしていても、
ちょっと手抜きしたいなと思う日はありませんか。
体調が悪いときに、誰かがやってくれたらいいのに、と思ったりしませんか。
趣味だって、楽しいばっかりじゃなくて辛いときもありますよね。
ちょっと手抜きをしたいときもあるでしょう。
好きで選んだんだから休憩しちゃいけないって、そんなことあります?
オリンピックに出るような選手だって、休むときは休みます。
自分で「休憩!」って誰かを頼らなければ、休みがないのが育児です。
休憩をくれる人がいるなら、休めばいいじゃん。
オンもオフもあってしかるべきですよ。
最近は、堂々と休みます。
堂々と休むと、ちゃんと休めます。
申し訳ない、と思いながら休んでいたときより、ずっと安らぎます。
休憩ないんて悪いことしてる、と思いながらの休憩は、正直くつろげませんでした。
今はがっつりくつろいで、そのあとはがっつり子供と戯れて、世話をします。
言い訳かもしれないけど、いいでしょう。
わたしみたいな、自分を責めがちなお父さんお母さん。
好きで選んだって、しんどいときはある。
そんなの当たり前です。
休めるなら休もう。
休めないなら、休める方法を探そう。